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不動産投資の今!!

アベノミクス「成長戦略」と不動産投資(1) そもそもアベノミクスって?

更新日:2013/7/25

安倍内閣は6月14日、「民間の力を最大限引き出すこと」を目的に掲げた経済活性化政策、いわゆるアベノミクスの3本目の矢である「成長戦略(日本再興戦略)」を閣議決定しました。

これから2回に分けて、この「成長戦略(日本再興戦略)」の中から不動産投資に関連しそうな内容をピックアップし、概要を見ていきたいと思います。

■そもそもアベノミクスとは?

アベノミクスとは、2012年12月に誕生した第2次安倍内閣が「インフレ誘導することでデフレ経済を克服し、日本経済を復活させよう」という金融・経済政策のことです。

2009年9月から3年3カ月続いた民主党政権下で円高や株安が続き、貿易赤字も増加の一途をたどりました。2012年10月時点で4カ月連続、10月としては過去最高の5,490億円の貿易赤字を記録したことが発表されました。

そうした中、衆議院議員選挙が行われ、その直前(2012年11月)、当時の自民党安倍総裁が「デフレ脱却」「無制限の量的緩和策」を前提にした金融・経済政策を打ち出したところ、円相場や株式相場などマーケットはその内容を好感、期待感から先取りした相場展開=上昇相場となり、経済的にプラス効果が創造されました。

つまり、長らく続いたデフレからの脱却のため、無制限の量的金融緩和策を行い、インフレ誘導することで外為市場を適正な水準に戻し(=円安にし)、外需型経済である日本の国際競争力を上昇させることで国全体の増収増益につなげるという発想です。

具体的には、安倍首相が表明した“3本の矢”を柱とする経済政策のことを意味しています。この政策は、デフレ脱却を達成するために日銀法の改正まで視野に入れた(※)ことで、国内だけでなく世界からも注目を集めました。

※金融政策はそもそも中央銀行=日本銀行の専権事項ですから、本来、政府は口出しできないことになっています。

■3本の矢

アベノミクスの“3本の矢”とは、以下のことです。

アベノミクス「3本の矢」

一つずつ、確認していきましょう。

大胆な金融緩和

バブル崩壊以降の1990年代から始まった「失われた20年」。この不況の最大原因を“デフレ”と捉え、「デフレ脱却」を念頭に置いた対応…つまり、これまで独立性が重視されてきた日本銀行に対して、日本銀行法の改正も視野に入れた上で「2015年時点で(消費者)物価上昇率を2%にする」というインフレターゲットの導入を働きかけ、その目標が達成されるまでは無制限の量的緩和策をとり続けるという対応です。事実、2013年6月のマネーストック(旧マネーサプライ=通貨供給量)速報によると、代表的指標であるM3残高は1,158兆2,000億円(前年同月比3.0%増)となり、現行の統計方式となった2003年4月以降で最大の伸びとなりました。

機動的な財政出動

2013年1月15日に13兆1,000億円の補正予算案を閣議決定しました。
これは過去2番目の規模となる財政出動=公共事業の規模で、その主な内訳は…

  • (1)東日本大震災の復興費を含む「復興・防災対策」に3兆8,000億円
  • (2)通学路の安全対策など「暮らしの安全・地域活性化」に3兆1,000億円
  • (3)再生医療の実用化支援など「成長による富の創出」に3兆1,000億円

となっています。

また、2013年度政府予算(一般会計)は、総額は92兆6,000億円となり、過去最大規模になっています。社会保障で生活保護の水準を切り下げる一方、公共事業を増やしています。

成長戦略(日本再興戦略)

今回まとまった「成長戦略(日本再興戦略)」は、以下のような流れで決定されました。

  1. 成長戦略の具現化と推進について調査・審議するため、日本経済再生本部の下に「産業競争力会議」が置かれました。
  2. 具体的には、以下の7つのテーマ別に会合が開かれ、議論、決定されました。
    1.産業の新陳代謝の促進
    2.人材力強化・雇用制度改革
    3.立地競争力の強化
    4.クリーン・経済的なエネルギー需給実現
    5.健康長寿社会の実現
    6.農業輸出拡大・競争力強化
    7.科学技術イノベーション・ITの強化

つまり、何についての「成長戦略(日本再興戦略)」か?というと、“産業競争力強化”や“国際展開”について……ということになります。

次に、成長実現に向けた具体的な取り組みとして「日本産業再興プラン」「戦略市場創造プラン」「国際展開戦略」の三つのアクションプランがあり、以下のとおりになっています。

【日本産業再興プラン】

  • (1)緊急構造改革プログラム(産業の新陳代謝の促進)
  • (2)雇用制度改革・人材力の強化
  • (3)科学技術 イノベーションの推進
  • (4)世界最高水準のIT社会の実現
  • (5)立地競争力の更なる強化
  • (6)中小企業・小規模事業者の革新

【戦略市場創造プラン】

  • (1)国民の健康寿命の延伸
  • (2)クリーン・経済的なエネルギー需給の実現
  • (3)安全・便利で経済的な次世代インフラの構築
  • (4)世界を引き付ける地域資源で稼ぐ地域社会の実現

【国際展開戦略】

  • (1)戦略的な通商関係の構築と経済連携の促進
  • (2)海外市場獲得のための戦略的取組
  • (3)国の成長を支える資金・人材等に関する基盤の整備

次回は、不動産投資や不動産に関連する事柄について、執筆時点(2013年7月1日現在)でわかっている内容をお伝えしたいと思います。

佐藤益弘
マイアドバイザー.jp登録
佐藤益弘

(株)優益FPオフィス代表取締役
マイアドバイザー(R)登録
CFP(R)資格認定者(J-90032758)

某メーカーの不動産部門にてマンション開発・販売統括・管理支援などの主任を務める中、FP資格を取得。2000年8月より独立系FPとして独立。3つの独立系FP会社設立に参画。
現在、顧客サイドに立ったシンの独立系FPのネットワーク確立のため、(株)優益FPオフィス代表として活動中。


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