不動産投資・収益物件・投資用不動産ならアットホーム 投資


投資at home 投資コラム 不動産投資の今!! 日本銀行による追加金融緩和

不動産投資の今!!

日本銀行による追加金融緩和

更新日:2012/12/20

不動産投資を検討する上で、日本銀行の金融政策には注視しておく必要があります。ローンの金利水準に大きな影響があることはもちろん、金融機関の融資に対する姿勢も変わってくることが考えられるからです。今回は、「金融政策」について知っておきたいポイントと、10月に行われた日本銀行の追加金融緩和についてお話ししていきます。

■金融政策とは

10月30日、日本銀行が、欧州債務危機の長期化、中国経済の成長鈍化、円高での輸出の減少等を背景に、9月に続き「金融緩和」に踏み切りました。2カ月連続で金融緩和に踏み切ったのは、日経平均株価が1982年以来の安値水準(その当時)となった7,607円をつけた2003年以来のことです。

では、「金融緩和」とは何なのでしょうか?金融緩和とは、日本銀行のような中央銀行が、景気を良くするために行う「金融政策」の一つです。金融政策とは、日本銀行が物価の安定を実現することを通じ、日本経済の健全な発展に資することを目的として行う政策全体のことをいいます。主な目的は、貨幣価値の安定=物価の安定です。従って、物価動向に応じて金融政策は実施されます。

具体的には、世の中に出回るお金の量を調整することで物価の安定を目指します。簡単に言いますと、デフレのときには世の中に出回るお金の量を増やす(=金融緩和)、インフレのときにはそれを減らす(=金融引き締め)ことで物価を安定させるといったイメージです。

日本銀行が行う金融政策は、教科書的には、(1)「金利政策」(公定歩合の引き上げ、引き下げ)(2)「公開市場操作(オペレーション)」(3)預金準備率操作の三つです。(1)の「金利政策」は、1994年に金利が自由化されたことで金融政策としての影響力を失ってしまっており、現在では、主に(2)の「公開市場操作」が用いられています。

公開市場操作(オペレーション)とは、民間金融機関を相手に市場で行う債券や手形の売買のことをいいます。例えば、景気が悪化したときには、日本銀行が民間の銀行の保有する手形や国債を買い入れます。これを「買いオペレーション」といい、金利を低めに誘導することを目的として行われます。

日本銀行は、国債等を購入したお金をそれぞれの銀行が日本銀行に持っている当座預金口座に振り込みます。そうすると、銀行は資金に余裕が生まれ、他の銀行からお金を借りる必要がなくなります。その結果、民間の銀行間でお金を貸し借りする市場(コール市場)でお金を借りる銀行が減り、需要と供給の関係で金利が下がるといった理屈です。

金利を下げることで、お金を借りて投資しようと思う企業や人が増え、世の中にたくさんのお金が出回るようにする(=景気にプラスの作用を与える)ことが狙いです。

なお、2008年9月のリーマンショック以降、主要国の金利は低下傾向にあります。

日米欧の政策金利の推移

■貸出増加を支援するための枠組みの創設

日本銀行は、10月30日の金融政策決定会合で、「政策金利」を0〜0.1%程度とする事実上の「ゼロ金利政策」の維持を決定したほか、国債等の資産を買い入れる規模を11兆円増やし、91兆円規模としました。この内、2013年末における長期国債の買入目標が39兆円となっています。この基金とは別に長期国債を年21.6兆円のペースで買い入れていることを鑑みると、新規の国債発行額(40兆円〜45兆円程度)を優に超える金額を日本銀行が引き受けているという話になります。

上記に加え、金融機関が貸し出しを増やした場合、その貸出増加額について、希望に応じてその全額を低利・長期(※)で資金供給し、かつ、資金供給の総額は「無制限」といったこともうたわれています。この点については、収益不動産の融資の緩和につながる可能性があるといえます。
(※)貸付実行時の誘導目標金利(現在は0.1%)による長期固定金利

さらなる追加金融緩和を求める声が多い中、引き続き、金融政策の動向には注意しておきたいところです。

大倉 修治
マイアドバイザー.jp登録
大倉 修治

株式会社ファイナンシャル・マネジメント
CFPR、1級FP技能士、宅地建物取引主任者

大手住宅メーカー、住宅・マンションディベロッパー、外資系生命保険会社を経て現職。
現在、独立系FPとして主に一般生活者に対するコンサルティング業務や各種セミナーの講師、マネー誌等への寄稿などを行う。


その他の投資コラム


はじめての不動産投資
みつける!私の投資スタイル

これから不動産投資を始める方を対象に、基本から実践までを解説


押さえておきたい
不動産投資のツボ!

不動産投資をする際の不安、疑問をシミュレーションを通じて解消します!


不動産投資Q&A

不動産投資でのありがちな問題とその対処法、つまずきやすいポイントをQ&A形式で解説します。


不動産投資AorB

不動産投資ではターニングポイントがつき物。よりよい選択をできるようバックアップします。


不動産投資の今!!

経済状況が変わると不動産投資にどのような影響が現れるか。専門家の見方をご紹介。





このページのトップへ

賃貸や不動産はアットホーム-賃貸マンションや賃貸物件など不動産のことならアットホーム