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アジアの住宅価格の傾向

更新日:2010/09/30

アジアの住宅価格は上昇傾向

雑誌『The Economist』の2010年7月10日号に、アジアの住宅価格が上昇しているという記事がありました。記事では2010年第1四半期の住宅価格の上昇率(年率換算)がまとめられています。

2009年同時期にはマイナスになっていた国が多かったのですが、2010年の第1四半期には上昇に転じている国が多くなっています。記事の中にあった住宅価格の上昇率が高い国を高い順にまとめると下表のようになります。シンガポールで38.1%の上昇、香港では28.5%の上昇、中国でも12.4%の上昇などアジア諸国の上昇が目立ちます。

<住宅価格上昇率の大きい主な国と日本の上昇率>
2010年第1四半期2009年第1四半期
シンガポール38.1-21.0
香 港28.5-13.6
オーストラリア20.0-5.5
南アフリカ15.2-2.2
中 国12.4-1.1
日 本-4.0-3.4
(出典:The Economist 2010年7月10日号)
単位:%

これらの国々では住宅価格の行き過ぎた上昇を懸念して、価格上昇を抑える策が打たれています。例えば中国では2軒目の不動産を購入の際に頭金を50%以上用意しなければならなかったり、3軒目以降の不動産購入に対する融資は禁止したりといった策がとられています。シンガポールでも購入後1年以内に住宅用不動産を売却した場合には印紙税を課したり、住宅ローン融資の上限を9割から8割に引き下げたりといった措置が取られています。それでもまだ上昇は止まっていないようです。


一方で日本の住宅価格は下落

一方、同じアジアでも日本の住宅価格は下落傾向が顕著です。2010年第1四半期は4%の下落となっており、2009年第1四半期の3.4%の下落よりも若干下落幅は大きくなっています。記事では1997年から2010年までの下落率も合わせて記載があるのですが、日本は37%の下落となっています。

中国の富裕層が日本の不動産を購入

アジアの住宅価格が高騰の一方、日本の住宅価格は下落している、この状況に対し中国の富裕層の中には日本の不動産に興味を示す人が増えているようです。2010年7月10日の毎日新聞には「中国の富裕層による日本の不動産購入熱が高い」というニュースがありました。記事には「政治体制の激動を長年経験してきた中国人の中には、海外へ資産を分散し確実に資産を残そうと考える人は多く、これまで永住権取得や移民が容易な香港やシンガポール、カナダなどが人気だった。2009年7月に中国人向け個人観光ビザが解禁されて以後は、訪日しやすくなったことなどにより日本の不動産も人気が高まった」というようなことが書かれています。

また7月20日の日経新聞には「オリックスと大京が、台湾の不動産大手、信義房屋仲介と組み、国内で開発したマンションなどを台湾や中国の投資家に紹介する事業を展開」というニュースも紹介されています。日本の不動産を投資目的で中国等の富裕層が購入する環境が整い始めているのです。

不動産投資を行う際には、住宅価格の推移をチェック

日本の住宅価格はいつ下げ止まるのか。もちろん今後も人口減少が予想されているのだからまだまだ下がるのではないかと考えることもできますが、上で見たように中国などアジアの富裕層の投資資金が今後も継続的に日本に向かってきてくれれば、住宅価格下落が止まる1つのきっかけになるかもしれませんし、投資用不動産の価格上昇につながるかもしれません。
 購入時の不動産価格が高くなってしまえば、不動産投資の利回りが低下してしまう可能性もあるでしょう。逆に不動産購入後に価格が値上りしてくれるのであればキャピタルゲインを得られるというプラスの効果もあります。今後も日本だけではなく世界の住宅価格の動向、特にアジアの住宅価格動向には目を配りたいですね。

山本 俊成氏
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山本 俊成氏

株式会社ファイナンシャル・マネジメント
ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー((財)住宅金融普及協会認定)

2001年、ファイナンシャルプランナー資格取得。都市銀行、保険会社での勤務経験を生かし、クライアントに対し実務的なコンサルティングを行う。特に保険、住宅ローン分野を得意とする。


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